曹洞宗の仏事

曹洞宗の仏事

宗祖

太祖 常済大師瑩残山禅師
高祖 承陽大師道元禅師

ご本尊

釈迦牟尼仏

教え

曹洞宗の修行の基本は坐禅です。修行は坐禅だけには限りませんが、ただひたすらに坐禅を行うこと(只管打坐)を最も重要に考えます。そして、坐禅の心とすがたで、日常生活を生きてゆく(即身是仏)ことを説きます。
坐禅の力は、必ず個人生活・社会生活に現れてきます。つまり坐禅と日常生活は一つ(禅戒一如)なのです。ですから日常生活を大切にして、今、ここで生きているかけがえのないいのちを事実のままに生きることこそが、修行であり、この自己の修行がそのまま仏の行であると教えています。

お唱えする言葉

「南無釈迦牟尼仏」

読誦する経典

『正法眼蔵』『修証義』『般若心経』『観音経』『法華経』『大悲心陀羅尼』『普勧坐禅義』『坐禅用心記』『伝光録』

両大本山

真宗本廟(東本願寺)(京都市下京区烏丸通七条上ル常葉町754)

歴史

8世紀初め頃の中国の禅僧である洞山良价の「洞」と、その弟子である曹山本寂の「曹」をとって「曹洞」としたのが、曹洞宗の名の由来だと言われています。
わが国に曹洞宗を開いた道元は、正治2年(1200)内大臣久我通親の子として京に生まれました。幼くして両親を失った道元は、13歳の時に比叡山に上り、天台教学を学びます。しかし、天台宗に疑問を抱き、18歳で建仁寺に栄西を訪ねます。そして貞応2年(1223)に中国に渡り、如浄を師として曹洞禅を学びました。
良心脱落の境地を得て帰国した道元は、宇治に興聖寺を開きます。その後、越前に移り永平寺を建て、自らの理想とする正伝の仏法の提唱と弟子の養成につとめました。
道元から4代目にあたる瑩山は、多くの優れた弟子を養成しながら大衆教化にもつとめ、現在、日本最大の寺院数を曹洞宗の素地をつくりました。曹洞宗では道元を宗派の父、瑩山を母にたとえ、両祖と仰いでいます。

お仏壇の飾りかた